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タグ:内山@我蘭堂のつぶやき ( 565 ) タグの人気記事

レンギョの思い出

納品に向かう道中の信号待ちの時に、僕の左頬を山吹色に照らす街路樹が有った。


レンギョウの花。


写真に撮ると実物の花の色とはちょっと違くて、なるべく近づくように画像ソフトで加工してみたんだけど、なかなか実物と同じにはならない。

もっともっと味の濃い黄色だった。


この仕事の修行中に華道の稽古を積んでいた頃、この「レンギョウ」を使った稽古が何度かあった。


恥ずかしながら僕は華道の稽古中、一度だけ涙を浮かべた事があって、その時の花材が、この「レンギョウ」だった。


専門的な話になるので、付いてきて頂けなくても仕方ないんだけど、

立ち活けの時にこのレンギョウの枝を「ためて」曲げていくのだけれど、枝の中が空洞になっているこのレンギョウの枝は、苦労してくろうしてやっとの思いでためている(曲げている)途中で容赦なくパキンッと折れたりした。


もうそれは作品を創っている身としては断末魔の叫びの様な音な訳で、何もかも未熟な若者だった僕はちゃぶ台返しをしたくなる様な、暴れたくなる様な瞬間であった。


他の人も居る稽古場で、台無しになった自分の作品を前に暴れることも出来ず歯を食いしばってジンワリ涙を浮かべた僕を見逃さなかった池坊流の師匠は

「作品に流す涙は作品の為の涙です」

ってそっと言ってくれたっけ。


たぶん、あの時 僕の技術は、ささやかとはいえ「ミシッ ミシッ」と音を立てて伸びたんだなと思っている。


いいおっさんになっても、あんな悔しい思いを続けていたら、まだ成長出来るのかなぁ、なんて思っていたら、信号はもう青に変わっていた

さぁ 前に進まなくちゃ。

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by garland1992 | 2019-04-11 22:30 | Comments(0)

あれから1年

桜が咲きました。


病気に見舞われて、

立枯れし、

去年の春に伐採された後、

この桜の赤ちゃんがやって来て


ここまで粛々と根を張って来たこの桜のワカモノが、

今、

「春が来たよ」と 告げているのである。


それはそれはささやかな 桜の花の開花宣言なのである。

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by garland1992 | 2019-03-30 17:26 | Comments(0)

ハルノムラサキ

いまちょっと「春のムラサキ」にハマっている。


「春の色と言えば?」というアンケートを取ると

圧倒的に「ピンク」と答える人が多いらしい。

もちろんそれに異論は無いんだけど、

僕個人的に「春の色と言えば?」と訊かれたら

迷わず「黄色!」と答えると思う。


千葉に住んでいて、街を色分ける菜の花が

「県花」でもある事も関係しているのかな。


そういう意味では「ムラサキ」っていうのは

春の色から遠いのかもしれないけど、

今年の春の、ささやかなマイブームカラーとでも言っときましょうかね。

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by garland1992 | 2019-03-16 13:25 | Comments(0)

こちらに残って7年目の春

実父の七回忌があり臨時休業を頂いておりました。
当日ご来店、ご足労頂いたお客様には大変ご迷惑をお掛け致しました。

4月の始めに亡くなった父親でしたが、
3月以降になるとウチのような零細花屋に空けられる日は無いので、
アニキとオフクロに相談して早めの日程と相成りました。

実家での法要を済ませ、お寺さんに墓参りへ。
オフクロを僕の車に乗せて向かった。
道中、車内で生前の親父が「しでかした事」の話で
ひとしきり盛り上がった、まぁいつものことである(笑)
七回忌までの6年間、次男坊の僕にはまったく知らされてなかった事をいくつも聞かされた。
ウチのアニキが「長男だから」というだけで矢面に立たされてきた事、
尻拭いをした事、そんな事を沢山知った。

僕が自分の好きな仕事を
好きに選んで自由にやって来れたのは、
そんな様々なことを、アニキと実家に置き去りにして来たからだ。

アニキの苦労を改めて想った。

それでも僕ら兄弟が、
こうして供養する気持ちを維持出来るのは、
親父が生前、お金には縁がなかったけど圧倒的な働き者だった事と、
僕ら息子2人にとって絶対的な存在であるオフクロの大切な人だと言うことを
オフクロが僕らに刷り込んで来たからだと思う。

「親父は恵まれた人だなぁ」

と、返すがえすも感じる。

この日は 天気にも恵まれて、お墓参りはつつがなく終わった。

お寺さんには、お地蔵さんを守るように枝を伸ばしたサクラがある。
まだ固いけど確実に開くと言い切れる力のある蕾を付けたサクラである。

ここ関東平野にサクラが舞い散る頃、
その関東平野の片隅から彼岸へと渡った親父は、
こうやってまた桜が咲く頃、
そして
散る頃、
思い出してもらえる。

「つくづく恵まれている人だなぁ」

と、そう思うのです。
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by garland1992 | 2019-02-25 14:33 | Comments(0)

そういえば自分だって違う夢を見てたっけ。

今年も、職業体験として地元の中学生を2人預かりました。
今回は男子女子各1人。

この仕事に興味を持ってくれるのは男女問わず嬉しい事だけど、

やっぱり男の子がやって来る事は少ないので貴重な存在です。

近年花屋は減少しているわけでして、同業者が減っていくっていうのは

長いスパンで考えると由々しき事態な訳で、ヒジョーに危機感を覚えることです。


1日この仕事をしたくらいでは、

楽しさも、

ツラさも、

やりがいも、

感じられないかもしれないけど、

何かのキッカケにでもなれば良いなぁ。

なんていうかさ、楽しさと、ツラさと、やりがい、ってのは、

全部揃ってこそ「そう感じられる」モノだから、

いつかどこかでアルバイトにでも就てくれればなぁ、なんてね。
その結果、違う職業に就くって事なら、それはそれでいいと思えるんだよなぁ。


2人ともお手伝いありがとう
水は冷たかったかな?
葉っぱだらけの散らかったバックヤードはショックだったかな?

女子のKちゃんはまだ将来の夢は決めてないと言った。
男子のG君にも同じ質問をしたら、キッパリと
「サッカー選手です」
と答えてくれた(笑)
お、お、おぅ、ガンバレ!
応援するよ!

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by garland1992 | 2019-01-21 20:40 | Comments(0)

灯油だ言うてんねん!

このヒマな1月に申告の準備を進めることが毎年のミッション・・・
大っ嫌いな仕事です。

毎年恒例の 爆笑タイプミス第一弾は
「灯油代」って打とうとして
モニタに変換された文字は
「灯油だ言う」

なんだそれ!なぜに関西弁風?

もうやめたい(笑)
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by garland1992 | 2019-01-09 11:18 | Comments(0)

年末商戦カウントダウンの舞台裏

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先週末にお正月用花材である「千両」のセリがあり、その1週間前の「松」に続き年に一度ずつのセリが終わりました。


店頭ではクリスマス真っ盛りなディスプレーでも、バックヤードでは迎春用スイッチが入ったと言うことです。


他の花屋さんがどうか知りませんが我蘭堂ではクリスマスが終わるまでは一切「松」と「千両」を店内には出さないので早めに必要な方はお申し付けくださいね。

もっともあと何回かアク抜きをして初めて商品となりますので、まだお売りすることはしてません。


画像は「千両の水揚げ」の一コマ。

昔ながらの「叩き揚げ」です、タタキアゲってのがなんともゴリゴリの職人っぽいでしょ?(笑)

刑事で言うと「ヤマさん」って感じ←(分かる人だけ頷いて下さい)


ちなみに植物は金属を嫌うモノが多いので木槌を使うのがデフォ。

金槌ではダメなんですよん。

このあと何回かアク抜き水替えを繰り返し、商品となります。


だからバックヤードはお正月、お店の中はクリスマスっていうドンデン舞台なのがこの時期の花屋なのです。

まぁ、すくなくてもウチの店ではね。






by garland1992 | 2018-12-18 17:35 | Comments(0)

きっとその日はやって来ない(笑)

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リースとスワッグをセットでご注文を頂いた。


リースなら今まで千個ちかく作ってきたけど、

スワッグって生まれて初めて作った(笑)

なんで流行ってんのこれ?


30年ちょっと前にフラワーデザイン教室で習った「ドアスプレー」ってのが元になってるんじゃないのだろうか?と思うんだけどどうなのかね。

あの頃はフラワーデザインもヨーロピアンじゃなくて

ウェスタンスタイルだったんだよね。


今になってあの頃の写真とか見ると「古っ!」ってなるけど、

長生きしてればきっとまたあれが流行る日が来るんじゃね?とか思い、

労ぜずして流行の先端に乗っかる日を

虎視眈々と狙っているオジサンなのであった(笑)

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by garland1992 | 2018-11-22 08:45 | Comments(0)

夏があったからこその「秋ひまわり」

今日、店頭にヒマワリを活けた理由は2つ。

1つは「ヒマワリの旬は秋にある」と個人的に思っているから。
本来キク科の植物である向日葵が素性の良い状態で出回るのは
この時期のほんの短い期間だと考えている。
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もう1つの理由は、

夏生まれで夏好きの長女の資格取得試験の挑戦がいい結果で終わったから、

そのお祝いでヒマワリを活けたのだ。


報われないことが多い世の中に凛と咲く向日葵を見る気分なのですよ。

おめでとうね。










by garland1992 | 2018-10-10 11:26 | Comments(0)

昭和を描いて平成と共に去る

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納品の仕事をしていた時 さくらももこ女史の訃報を聞いた。
確か彼女は僕と同い年だったはずだ。

漫画の大ヒットは誰もが知るところだけど、
僕にとっては彼女の書く文章の方に
才能を感じておりました。

声を出して笑ってしまうような
可笑しなエッセイのイメージを
持っている人が多いと思うんだけど、
彼女の真骨頂ともいえる文章は、
実はネガテイブで、
卑屈で、
デリケートな部分が現れた
シリアスな内容の部分だと勝手に思っている。

可笑しみは哀しみからの炙り出しだったのだ と、
そう思うのだ。

昭和を描いた平成を代表するエッセイストは
その平成と共に去るのだ

合掌。






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by garland1992 | 2018-08-28 17:04 | Comments(0)