松のセリに続き 先週末は迎春用花材の必須商品「千両」の仕入れ日でした。
クリスマスを待たずして 花屋のバックヤードには お正月の商品がストックされ
否が応でも 年末商戦ムードは高まります。
とは言っても 街はクリスマス、この手の商品は店頭には まだ並べたくないと思うわけです。
と言うわけで 我蘭堂もまだ店頭には並べませんが
水揚げだけはキッチリとしなければなりません・・・・・
アク抜きも含めて二日間は店内に千両が置かれてます。
これに限った事では無いんですが 千両は 茎を叩いて水揚げします。
木槌で叩くのが理想なんですが 持ってないので金槌&愛情でフォロー。
それにしても この石、永い付き合いです・・・・・
何年か前に まっぷたつに割れて小さくなってしまいました。
別に特別大事にしてきた訳でもなく、なんの思い出があるわけでも無い
この水揚げ用の石。
三年前の引越しでも無くならずに 此処にこうして存在している
たぶん15年前の オープン当初から居る。
一度 他のもので水揚げした事を覚えている、割れる前のコイツより もっと大きくてやり易そうな石だったけど たった一回の水揚げで割れてしまった。
それから また ずっと コイツだった。
コイツは 小さくて アクまみれで デコボコだ。
形もヘンテコだ、人間なら 頑固者かもしれない。
もっと 違うことをする為に 居たのかもしれない。
それでも コイツは 今年も 「イル」。
コイツをつかう 僕も またこうして 「イル」んだ。
誰も どれも 今までも これからも そういうことなんだ。