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傷口は語る

久しぶりに手を切った

アレンジメントを作っていて フローリストナイフが左手親指に向かってきた。
d0050713_1785922.jpg
このとき 作っていたアレンジメントのご注文主が 僕の目の前に居た。

お客様の目の前で そのお客様の品物を製作中にケガをしたっていう事だ。

僕は 顔から血が出るほど 顔から火が出るほど恥ずかしかった

僕は以前受けた技術試験で 言われた事がある

「この試験は お客様が目の前に居るという設定で行います、ご希望通りの作品を作るのが目的ですから規格通りでない場合は減点になるわけですが それよりも気をつけていただきたいのは ケガです、
これは 即 失格になります」

試験官から それ以上掘り下げた説明は無かったけど
花を買いにみえたお客様の前でケガをするってことは プロとして失格って事なんだな と そのとき思った。



手を切った時点で アレンジメントの仕上がりは6割といったところ
僕は 気づかれないようにセロテープで親指を 強く絞めて巻いた

それでも 透明のセロテープ内は みるみる紅くなっていく

(けっこう 斬っちゃったなぁ) 僕は思った。

それもそのはず わずか30分まえ 僕は そのフローリストナイフを 念入りに研いだばかりだったから・・・

2~3ヶ月手入れをしていなかったフローリストナイフが 怒っているんだと思った
だって あんまり考えられない斬り方をしたから

あと それだけじゃなく 僕の中に 自惚れや 慢心が あったに違いない

まぁ 傷も 痛みも 大したことはないんだけど 久しぶりだったからちょっとね・・・・

本当に お粗末で 恥ずかしいことです


お客様が 僕のケガに 気付いたかどうかは判らない
急にティッシュを掴みながら花を活けだした僕は すでにバレバレだったかもしれないけど

それでも アレンジの出来は まぁまぁだった 

それだけが 救いだ

僕は 血がちょっとでも付かないよう 気をつけてラッピングをした

そのお客さんが アレンジを気に入ってくれたかどうか
そして 僕のケガに気付いていたのなら どんな気分だったか それは 解らない
ケガをしてしまった後の対応としては できる範囲で間違ってなかったとは思うけど・・・





開いたキズ口が もしも喋ったのなら 僕に こう言うに違いない

「この未熟者めが」 
by garland1992 | 2009-04-13 17:08 | Comments(8)
Commented by A-risa at 2009-04-14 10:12 x
入学式前に読めて良かったです。
この記事を読んで涙目になった私と母(笑)
やっぱりプロって凄いな、カッコ良いと思いました。
これからの新生活。毎日悔いのないように頑張っていきたいです。
Commented by かなぱぱ@我蘭堂 at 2009-04-14 18:08 x
>A-risa殿
おぉ、いらっしゃい。
そうかぁ 入学式なんだね おめでとう、本当におめでとう。
A-risaもこの業界人として誇りを持って勉強してね、どんなことでも 無駄な経験は ないからね。

そしてA-risaのそばにも 凄いプロがいることを忘れないでね
A-risaの父さんも素晴らしい螺子職人です、そしてじいちゃんも。
違う業界の人にこそ学ぶプロ意識っていうのも きっと有ると思うよ。

がんばれ!A-risa!!応援してます。
Commented by しゅうるり at 2009-04-14 22:16 x
ここ数ヶ月、あるいは1年くらいとあることがあって『プロであること』について深く考えさせられる場面が多かったです。
いい記事を拝読できました。
やはり、自覚以外にはないな と。
裏を返せば、自分が甘えていることに気づかない(気がつけない)
相手の立場をはかれない人間は
プロにはなり得ないと思いました。

全てのものごとが私たちに語りかけてくれるのですね。

傷、早くよくなりますように。
その傷、我蘭堂さんにだけではなくて
私にもちゃんと話しかけてくれている気がします。
Commented by ヨッチ at 2009-04-15 00:26 x
指も切るけどさ、「胃にも穴が開く仕事」だよね。
可愛い子たちが頑張れるような時間の配慮もしてあげないといけないしよ~!!
それにしても、そんな試験の「合格者」のウッチと、な~んの資格もないし、修行すらしてない(ま、親が花屋だったし、小学生から手伝ってたしね・・・)が少しの間でも同じ世界にいられて勉強になったぞ~(遠い目)

で、私のナイフは・・・
今、ダンボール切ってます~・・・
ってか、変わってねーじゃんよ!!
Commented by 内山@我蘭堂 at 2009-04-15 18:20 x
>しゅうるりさん
こんにちは、まったく恥を晒した内容です(笑)
でもこの感じ、この「俺ってダメだなぁ」って感じ、なんかちょっとサッパリしたんですよねぇ・・・
心地よいっていうか←(痛がりのMです)

それから 「刃物も手入れをしないと手に向かってくる」って、母親から聞いたことが有ったのを思い出したりしました。

思い上がってたつもりも無かったんですが ほんとまだまだ道半ばな花屋だと実感しました。
傷のご心配ありがとうございます、もう大丈夫です。
Commented by ウッチー@我蘭堂 at 2009-04-15 18:27 x
>ヨッチ♪
いやいやとんでもない、俺からすると小学生の頃から実務に触れていたっていうほど かっこいい、強いものはないと想うよ。
使いかた間違った言い方だけどさ 血より濃いものは無いっていうかさ、花屋に生まれるっていうことの宿命っていうか 運命っていうかさ(なんだか話が大きくなってきた)

で、念入りに研いだナイフなんだけど

さっきダンボール切りました、しょっちゅうです!!

おんなじぢゃん!!(笑) ヨッチさんきゅー!
Commented by 佐吉 at 2009-04-19 10:29 x
ボクも2ヶ月に一回ぐらいはガッツ切ってます。
切るところはいつも同じような箇所で神経はもうない感じです。
痛くはないけど血が出るのでやっかい。。人間であることを実感できる瞬間です。
どんなプロでも血の通った人間。。イチローも人間。
血を出すと言うことに何かの意義を感じることが大事なのかも。
余談ですが、旅行に行く前にあらかじめちょっぴり血を出しておくと
その旅行に事故で大怪我することはないそうです。
自分でわざと血を出すのはかなり勇気入りますが・・。^m^
Commented by 内の介 at 2009-04-19 17:31 x
>佐吉殿
旅行前のおまじない、なんか効きそうですけど「痛点5倍協会組合員」としては ちと腰がひけますな(笑)

美容師さんもやっぱりケガがつきもんですよね・・・そうですか、同じところをやっちまうわけですな・・・なるほど。
そんなこんなで拙者も 生きてる証を実感させていただきました(笑)
切ったあと 木村さんからもらった、いまや形見となってしまいましたが「オプサイト」ってヤツをギュッと巻いておきました、もうほとんど治ってます(驚)
あの人工皮膚みたいモノ、スゲェッすね、美容師さんは皆もってるものなんですか?
なんですかあれ、NASAが開発したに違いない!!って家族会議で結論が出ました。