マイクロバスは 週末の街中を抜け 今日の会場「コモ」に到着。
お寺さんの本堂の時の写真とはまた違う ちょっと含み笑いをしているma- の写真が みんなを迎えてくれました。
そして 一生懸命つくった 写真飾り と 卓上花
ma- と Cちゃんの思い出の花 グロリオサ 、そしてデルフィニューム、切花のリコリス、リンドウなど・・・
僕は 同じ花材を 揃えようとしていた あのときの10月に とりつかれたように
同じ この季節に
同じ 花材で
同じ想いで・・・って。
でもね、同じ花材は 揃わないんです 同じ季節に準備をしても・・・・
それ自体は この仕事をしていると 当たり前のように有ることなんだけど
僕は あらためて それを突きつけられました。
去年と 今年とは 違うのだと
ましてや 一昨年と 今年とは もっと違うのだと
毎年 同じでは ないのだと
僕らは 立ち止まっていられないのだと。
大先生のご挨拶、 子どもの頃からのma- を知っている近しい方の献杯の発声と続いて
会食は始まる。
やっぱり 一周忌の時とは みんな ちがう心持ちみたいだ
僕自身も そう感じる。
変わらないものも 当然 抱えているけどね
思い出のDVDなどを みんなで観て 会は進んでいく。
会の後半になって Cちゃんが前に立って 話を始めた。
Cちゃんが ずっとお稽古を積んできた 三線と唄のお披露目があるらしい
僕は 今日のこの会の準備側に 少しだけれど絡んでいたのに まったく これを聞いてなくてかなり驚いてしまった。
一緒にお稽古をしているという Cちゃんのお友達の方が4人ほど登場
そしてCちゃんが みんなに話をする。
今日、ここで演奏する事になった経緯、ma- には聞かせることが出来なかったことなど
気丈に 話をしてくれた。
ぎりぎりだっただろうけど 彼女は 涙を こぼさなかった
いま ここで 泣いてはいけないと そう 決めているようにみえました
そして 演奏は はじまる
しっとりとした 沖縄地方の音楽
聞き覚えのある旋律だけど いわゆる沖縄本土の陽気さとはちがうリズム
悲しい歴史を背負っている沖縄の、 いや だからこそ やさしい 心を なでられる様な音楽
「染み透る」っていう言葉が すこしだけ近い言葉に感じます
こうやって Cちゃんは またひとつ ケリをつけたんだと想う
たぶん 今日は だれも泣いてない
もちろん 本当はどうだか分からないけど この席で だれも涙をこぼしてない
僕たちなりの ケリをつける一日は もうすぐ エンディングです。