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執着の終着

定期的に伺っている、ある会社の受付に飾る寄せ植えです・・・・
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この他に ロビーに生花を活けたりしているんですが 当店としては数少ない園芸関係のお仕事の一つです。

思えば数年前のガーデニング・ブーム時、商品とお客さんの絞込みという大義名分の下、
ブームと逆行し 店頭の園芸商品スペースを装飾用の植え込みで潰し、花苗、鉢物の在庫を激減させたのは あまりに「かたくな」な切花への執着だったかもしれない。

フローリストの真髄は付加価値にあると信じている僕は 仕入れた状態のまま商品となる 鉢物の販売が好きになれなかった。
まして当時の巷はガーデニングブーム、毎日のようにTVで紹介する新品種などを探しにお客様はみえる、仕入れることだけが仕事のようで僕は辟易していた、それでも当然、お客様には無いものを欲しがられる、ホームセンターのような広さがあっても、いや東京ドームの広さでもお客様の全ての要求は満たせないに決まっている・・・・

・・・・そういってあの時 僕は店頭の商品を無くして 植え込みを置いた・・・・
「断る勇気を持つ事にする」なんて仲間の花屋に 鼻を膨らませてしゃべっていた。

良かったのか悪かったのか 判らない、それは今も同じなんだけど、そんな僕の目からウロコが落ちた言葉があった。

「流行っているから やるっていうのも、流行っているから やらないっていうのも、どちらも同じように流行に流されている」

誰もが知っている 十代の女性シンガーがTVで喋っていた・・・
僕がしていた事はただの執着だった、こだわりなんていうモノではない。
(こだわりって言葉も本来、良い意味じゃないんですよね)

僕は切花の仕事が好きだ、だから それが我蘭堂のメイン商品・・・・
あぁ、これでいいんだ、簡単なことだ。

ちょっと吹っ切れた僕は寄せ植えを作った、インドア用のガーデニングだ、鉢底の穴は無い。
友人のデザイナーに教えてもらった。
そこには付加価値が有った、アレンジメントだった。
根っこが有るか無いかの違いだけだった。

どうやら ちょっと成長できた僕は 上の写真の様な仕事も楽しくさせてもらっている・・・
by garland1992 | 2007-04-23 13:36 | Comments(5)
Commented by シュール・リー at 2007-04-25 09:34 x
こだわりと執着、狭量と頑固…。
でもそういったことに『気づいていける』というのが
いっちゃんすんばらしい事ですよね。

何も気づかず、気づけず、自分の思い通りになることが全て正しくて
思い通りにならないことが悪だと決め付ける、そんな人って世の中に沢山いますから。

とっても心に染みるアップをありがとうございました。
(この、アスパラの下に出ている細長い幅のあるハッパは何ですか?)
Commented at 2007-04-25 09:39 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by 内山@我蘭堂 at 2007-04-25 15:48 x
>シュール・リーさん  こんにちは。
>>こだわりと執着、狭量と頑固
なるほどそうですね、出どころは一緒でも 自分の事だけを考えた「それ」は執着となるし、受け手を意識しての追究って こだわりだとおもうし・・・

日頃僕は思っているんですが、こだわって頑固でいる事と 偏屈な事とをはき違えた職人っていやだなぁって。
居るじゃないですか、たまに、 
「うちのとんかつにソースをかけるんじゃねぇ!」っとか・・・
頑固に極めていく事って もっと、こう、なんていうか すごくトラッドになっていく事だと思うんだなぁ・・・・
そのイメージこそが「腰が低いがプライドは高い」です。
いずれにしても、そういうことに思い悩み続けることが一番大事なことですよね。
Commented by 内山@我蘭堂 at 2007-04-25 15:55 x
>↑↑の非公開コメの Sさん
お話 聞かせて頂いて ありがとうございます
どうぞどうぞご活用くださいませ、もし少しでもお役に立てたなら こんな拙いブログを続けている甲斐があるってもんです。
こちらこそありがとうございます。
Commented by 内山@我蘭堂 at 2007-04-25 16:04 x
>シュール・リーさん ごめんなさい、追記です。
>>アスパラの下に出ている細長い幅のあるハッパは何ですか?
これはピンクの蘭(品種名はウェディング・プロムナードだったかな?)の付き葉なんです、かわいいですよね。いいアクセントになってます。