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梅雨空の法要

おでこから襟足までスッポリ隠れるようなニット帽をかぶってお店に入って来たそのお客さんは
去年の今頃、お母様を交通事故で亡くされたお嬢さん。
僕も その方が独身の頃から知っていて、いまではお嫁に行って小学生のお子さんも居る

交通事故で亡くなったお母さんの方も 良く知っていて
ひとに花束を贈る習慣のある方だった
地域のボランティアに尽力していた

誤解を恐れないで言わせてもらうと ボランティアに一生懸命な方が陥りがちな
グイグイ押してくるようなところが無く 穏やかでおっとりとした方だった

これは震災の時に思ったんだけど ボランティアっていうのは
「なにをしてあげるか」 ってこと以上に
「なにをしちゃいけないか」 って事を考えなくちゃいけないと思っている

そういう意味で そのあたりが良く判っているような方だった


先日 そのお母様の一周忌のお花を頼みに来た時 そのお嬢さんを見て 
(もしかしたら) って思ったことがあった。
こちらから言う事ではないので そのままご注文を請けてその日はそのままだったんだけど
法要当日の今日、そのお父様がお花を取りに見えた、つまり亡くなった方のご主人。

お会計の際 少しお話をした

「大変な一年でしたね」 と申し上げると

「うーん、一年経ったねぇ。 いろいろあってねぇ  娘の事もね」

気になっていた事を訊くことにした

「娘さん、ご病気されたんですか?」

「あっ、娘は言わなかったんだね・・・ガンになっちゃってね、頭見たら分かるでしょ?」

ニット帽の意味をあらためて知った



妻を突然の事故で亡くして

娘さんが 闘病中で

旦那さんとして 父親として どんなに気の重い一年間だっただろう


定番な組み合わせのお寺の本堂用一対と
亡くなった奥様が好きだった色合わせの お墓のお花一対



せめて 今日の僕の仕事は ご主人をガッカリさせないように って願います。
by garland1992 | 2015-06-21 11:23 | Comments(0)