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母の日における白いカーネーションの存在意義について

最近はあまり聞かなくなってきたようだけど、僕がこの仕事を覚えはじめの頃は
「白いカーネーションはお母さんが居ない人用」 っていう暗黙の了解が有った。

白いカーネーション自体は とってもキレイだし、実際その当時だってウェディングの装飾などで使っていたし
「お母さんを亡くした人が買うお花用」ってキマリはなかったんだけど 
母の日に関しては なんとなく誰もがそう思ってました。



僕が花屋で修行中の後期、いわゆる番頭さんとして働いていた時は 
母の日の翌日からのクレーム処理を僕が担当してました
その当時勤めていた花屋さんは 母の日の店頭売りの他に
400件以上のお届けを数人でこなしていたので
どうしても何件かは不都合が出て 母の日翌日の月曜日からはその対応が必須でした

クレーム処理という仕事っていうのは ある意味非常に興味深い仕事で
誤解を恐れない言い方をさせてもらうなら 非常に面白い仕事でありました
ただそれは 僕が当時、経営者、そして 職人では無かったから なんだけどね・・・

まぁ その話を掘り下げるのは またの機会として、
そんなクレームの中に 今でも忘れられないこんな内容のモノがありました

「届いたアレンジメントの中に
白いカーネーションが入っていた、
   私は生きていますっ(怒) 」

っていう内容だった
25年くらい前の話です。
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早速新たなアレンジを用意して お客さんの所へ行き お話を聞き、お詫びをして お取替えをしてきました。
カンカンに怒っているお客さんに頭を下げている自分っていうのは ちっともミジメなんかじゃなくて
会社の為にへりくだっている自分を むしろ誇らしく思ったりしたもんです
貴重な経験となっております




経験豊富な女性スタッフが作った その「白いカーネーション入り」のアレンジメントは
華やかな色合いではありましたが 確かに小さな白いスプレーカーネーションが何輪か使われてました。

ギフトの花っていうのは 届けて 喜ばれて 初めてナンボなんだなぁ って思ったもんです
仕事の難しさを実感する出来事でした。





いまでも健在な僕のおふくろは 幼少の頃 母親を病気で亡くしているので 
いわゆる「白いカーネーション組」だったらしいのですが
ずっと この制度(?)に疑問をもっていたようです

「なんで白って決まってるのかしらね?赤いカーネーション買っちゃいけないのかしら」 
なんて言ってたような気がする。


ちなみに 我蘭堂でも毎年、数十本だけですが白いカーネーションを仕入れて来ます。
お墓参りに・・・っていうお客様もいらっしゃいます

それでも お店にならべていると 母の日当日に 件のような事情をしらないお子さんや若いお客様が 
「その白いカーネーションも入れてください」 っておっしゃったりします。

上記のような経験がある僕としましては 
お母様がご健在かどうかを確認して 一応事情をお話すると ほとんどの方は違う色に変えられます


もらったお母さんの事に思いを馳せれば それで良かったんだとは思うんだけど
なんというか ある意味、また差別を無くせないままの自分をなぞってしまったようで、

「白いカーネーションはお母さんが居ない人用 という事情通をまた一人増やした」 ようで
複雑な気持ちになったりもします。

白いカーネーション、おふくろ、力不足で申し訳ない(笑)



さて 今年も そんなこんなで母の日が やってまいります

丁寧な仕事を心掛けておりますので ご予約はお早めにお願い申し上げます

白いカーネーション、入荷しております(笑)
by garland1992 | 2014-05-07 18:12 | Comments(0)