我蘭堂(ガーランド)バックヤードへようこそ!

garland92.exblog.jp
ブログトップ

こちら側に残って見送るということ。

実父の通夜、告別式がありお店を休ませて頂いておりました
ご迷惑は最小限にしたつもりですが、せっかくご来店頂いても閉店だった という方もいらっしゃった訳で
ご迷惑、ご不便をお掛けいたしました、お詫び申し上げます。


1月の仕事始めに倒れた父は 当初危なかったものの持ちなおして
病院を転院してリハビリの途中まで行きましたが 食事を拒否し続けることが致命傷となりました。


生前よく 「あんな状態になって生きてたってしょうがねぇ」 って言っていた 
「あんな状態」だったのかどうかは 
少なくとも本人が判る状態では無かったはずですが かたくなに食事を拒否し続けて
オヤジは落ちていきました。

終わってみればたった三ヶ月だけど そんなふうに見送る時間を持てたことは 
我々家族は本当に恵まれているんだなぁ って思います。

人の生き死には順番ではない中で その順番を守って逝ったわけだからね。


いろいろ心配も迷惑もかける父親でしたが
絶対的な働き者であった事と もう日本に何人もいないであろう、
足踏みロクロでネジが切れる 腕の良い螺子(ネジ又はラシと読みます)職人であったことは 
僕の中ではちょっとした自慢でありました。

職人としては一級、父親としては二級、かつての経営者としてはデタラメな人でしたが
ギャンブルもせず おふくろを泣かせるようなこともしなかった事はオヤジが積んだ徳だと思います。





それにしても 仕事場で倒れてから亡くなるまで そして葬儀の最中も 
終始まったく取り乱す事無く 安定感のあったおふくろは 圧巻でした
看病疲れで 体調をくずし、心配な時期もありましたが 大事には至らずほっとしました。

まだしばらくは忙しいから大丈夫だろうけど 落ち着いた頃、おかあさん、気を付けてあげてね と 
たくさんの方にご心配を頂きました。

ホントにたくさんの方に ご心配を頂きました

ブログのUPは迷ったんだけど 滞りなく葬儀も終わった事をお知らせした方がいいかと思い
記事にしました。

名前をUPするわけにはいかないけど みんな本当にありがとうございました。
家族はみんな 落ち着いております。




告別式の翌日は 各学校へ入学式の式花納品日・・・
まっぴーの入学式ともぶつかっちゃって お店は僕独りなので
もう一日だけお休みを頂いて 納品に追われてました


そんな途中で ケータイにおふくろから電話がかかって来ました

慌てて電話を受けると、


「あっ、おかあさんです、今、病院。

おとうさんのヤツの精算に来たんだけどね、桜が満開だよ

見とれちゃってね、それだけ。   

また電話するよ、お前も疲れてんだから気を付けなさいよ 」


(桜が満開?)


桜は とっくに満開を過ぎて、散ってる筈だ
現にオヤジが入院中 その満開の桜を見せに 車イスを押したのはおふくろじゃないか。



ちょっと心配になった僕を見透かしたように おふくろは続ける

「病院の裏手のサクラだからね」


病院の裏手といえば オヤジの病室側だった方だ
窓からだって見えたはずだけど そんな花の遅れているサクラが有ったなんて 
まったく気づかず過ごしていた。



「桜と共に散った」なんてカッコいいけど 別にそんな壮絶な死に様なんかじゃなくて 
フツーで 恵まれた最期だったとおもう


そして サクラが咲く頃、そして こうして散る頃 
思い出してもらえる親父は 

つくづく幸せだなぁ って

そう 想うのです。
by garland1992 | 2013-04-09 14:34 | Comments(2)
Commented at 2013-04-10 08:02 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by garland1992 at 2013-04-10 11:58
>非公開コメのMさん
とんでもないです、コメントありがとうございます。
恵まれたカタチで見送れました、ほっとしました。