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日常の答えは非日常に 非日常の答えは日常に

お見舞いアレンジメントの注文が入った、聞けば相手は末期ガン患者の方らしい

余命残すところ あと一週間と宣告された日から 一週間が過ぎている方へのお見舞いとのこと

そして その方のお嬢さんが もうすぐ結婚をされるらしくて 晩婚になったその娘さんの事が気がかりだった 
病のお父さんに せめて病室で花嫁姿を見せようと準備をしているとのことでした。

間に合うだろうか 持ちこたえてくれるだろうか   と。

ドラマでも CMでもない これは現実なんだよね。



花屋に限ったことじゃないけど 人生の門出や 節目、出会いや 別れに絡んだ仕事をしていると
こういう事は 時々あります。

お客さんの気持ちを がっつり受け止めちゃって涙こぼして花を活けることが プロとして正しいとは思えないし
自動販売機みたいに お好みの番号を押してもらってシステマティックに作るのが良いとも考えてないし・・・

自分なりに受けたショックを 態度に表して 
それ以下でもそれ以上でもない心持ちで接客をするわけなんだけど
そのお客さんが帰った後、やっぱり どうしても 
自分の胸元から「偽善」の匂いが鼻を突くのはどうしたもんだろう?

なんだか分からない 自分に苛ついた気分になったりする。


そのご家族も だれでも 
いろんな事情を繋ぎ合せた先っぽに 今日がくっ付いていて そこで生きてるわけで
僕は その先っぽだけしか知らないけど 縁があって我蘭堂の花を飾る事になって 
それを眺めて そのご家族は 深刻なファイナル・カウントダウンをしているわけで・・・

日常と 非日常は 同時進行なんだね


当たり前な感情だけど どうぞ そのお父さんが 娘さんの花嫁姿を直接見られますように
娘さんが お父さんに花嫁姿を 直接見せてあげられますように

と 祈るわけです。


人のために祈るってのは  豊かなことですね
恵まれているのだなと そう 想います。 

 
by garland1992 | 2010-05-14 18:50 | Comments(2)
Commented by 佐吉 at 2010-05-17 11:57 x
内の介殿に拍手!
皆がそう思えば世界に争いは無くなる。すばらしいでござる。
Commented by 内の介 at 2010-05-17 18:22 x
>佐吉殿
恐縮でござる。

佐吉殿のブログのお釈迦様のお箸の話、感動したでござる
さすシャカです・・・さっかーです←(意味変わってるぞ)
目からウロコが大漁でした、これからも楽しみにしてるでござる、でござる。