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ふりだしの春

今週は入学式の式花搬入が数件。
卒業式と入学式は だいたいセットでご注文いただくわけで 卒業式にお世話になった学校の数だけ 入学式も納品することになるんだけど、3月の卒業とはまったく忙しさが違うのは 我蘭堂だけではないと思う。

やっぱり 送別とか ちょっとしたお別れとかには お花ってことになるんだろうけど
入学のお祝いには 形の残るものを贈るって方も多いとおもいますから。

そういえば 僕が花屋に勤めていた時期は 学校の式花も 「卒業式はお花で 入学式は盆栽を壇上に飾る」 っていう学校もけっこうありました。


まぁ そんなこんなで 今日は 先日、次女@我蘭堂が卒業した中学校へ入学式花の活け込みへ。

卒業式では 僕の気が済むまで、採算どがえしの 徹子の部屋かっ!? ってくらい
たっぷり活けた壇上花でしたが
それが 学校側で評判が良かったかというと 必ずしもそうではなくて 「入学式の時は もうちょっとハッキリした色合いで・・・」 なんて言われちゃったりするわけです・・・

「作り手が作りたい花」と 「注文側が作ってもらいたい花」 とのギャップなんていうものは 
もう、これは花屋にとっての永遠のテーマな訳で ずっと悩み続けていくべき事なんだけど
何年かまえまでの このテーマに対しての鬱々とした葛藤ってのは 最近感じてなくて すこし吹っ切れた感があります。

簡単に言うと 今は、この仕事を覚え初めの頃の気持ちである
「センスの押し売りはダメだよなぁ・・・それは作り手のエゴだと思うなぁ」 ってところに 一周して帰って来た感じです。 
ふりだしに戻った みたいなね。

いま思うと その当時っていうのは 押し売りするセンスもエゴも 未熟ゆえに持ち合わせてなかったんだよね
そういう自分を正当化できる便利な言い訳が「センスの押し売り云々・・・」だったわけで・・・


まぁ とにかく 僕は デザイナーじゃなくって 「花屋のおやじ」 なわけで お客さんに キレイっ!って言われてナンボなわけですわ。
だからって そっちに針を振りすぎると そこに魂は抜け落ちるわけで。

そこのところの ギリギリのところに 針をピッタリ合わせて活けてくるのがプロ(花屋の)なんだろうね。

きっとね それができたらね、ふらわーでざいなー よりもカッコイイんじゃないかなぁってね 想うわけよ。






母の日のイメージが強すぎるせいか 最近は敬遠されがちな「赤のスタンダード・カーネーション」なんて 何年ぶりに壇上花に使っただろう
いまの 僕ができる ギリギリのところに 針を止めて活けてきたのが 今日の式花
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卒業式より 壺が小さいのはご愛嬌・・・
それでも かなりサービスしたつもりなんだけどね(笑)

そして 大切な事は 「これは我蘭堂が活けました」って 言えること。




いつかは 絶妙なところに ピタリと針を止められる日が来るまで 内山@我蘭堂の修行は続くのです。
by garland1992 | 2010-04-07 17:02 | Comments(0)