長女@我蘭堂が放置してあるベース(エレキベース)を こっそりいじりながら
「やっぱり自分のベースが欲しいなぁ」って言っている次女@我蘭堂に
「かなぁぁぁり時代遅れだけど 弾いてみる?」といって 僕が中学生の時買った
グレコのヴァイオリン・ベースを引っ張り出して貸してあげた。
ベースは 3台持っていたんだけど フェンダーのPBは 色々あって売っちゃったし、もう一つは実家にあるのかどうかも判らないんだけど なんでだかコイツは今の家にある。
ケースから出したのも 何年振りか判らない、一番最後に使ったのは中学卒業時のライヴ以来のはずだから
きっと室町時代だ(笑)
そういえば 偶然にも 今の次女@我蘭堂の年齢だ。
VBといえば ポールマッカートニーですが 巷では ビートルズのリマスターBOXが話題ですよね
なんだかタイムリーだ
べつにビートルズのカバーだけをやっていたわけじゃないんだけど
なんだか縁があって これ買ったんだよなぁ・・・
娘に 「こんな変なのヤダよ!」って言われるの覚悟してたんだけど なんだかまんざらでもないみたいだ
弦がひどい事になっていたので さっそく島〇楽器に行って 新しい弦を買ってきて取り替えてあげた
アンプに繋ぐと 音が出た どうやらまだ使えるみたいだ
僕が ベースをやっていたことをまったく知らない彼女達が 最初にベースを弾きだしたのは長女だ
「なんでベースなの?」っていう僕の問いに 「ベースはかっこいい」と答えた
次女も どうやら同じ理由らしい
子供の頃から ハーモニカもリコーダーも なんでも上手くて おまけに 歌もうまくて
TVの歌自慢荒らしで TVに出るたび ギターとか 自転車とか賞品でもらってくるアニキの影響で
楽器を始めた僕が 最初にベースを手にした理由は そんなことじゃなかった
「ベースなら弦が4本で 僕にも弾けそうだ」 っていうだけだった
アニキへの競争心半分 劣等感半分だったとおもう
だから 「ベースはかっこいい」と言い切る娘達が ちょっと うらやましかった
自分には そんな志が 無かったから
僕は 「自分の才能を疑った瞬間に才能は底をつく」って思ってるんだけど
僕には才能が無かった その当時は そうは思ってなかったけどね
才能ってのは 自分で伸ばしたり 磨り減らしたり しちゃうもんなんだね
でも 音楽のおかげで 短い文章を書くのが好きになって 毎日まいにち日記をつけるみたいに そんなものを書いたりしていて そんな仕事に憧れたりして
今の仕事を たどっていくと もしかしたら そんなことと繋がっているのかも ってね。
あのときの このベースを 自分の子供が抱えているってのは 不思議な気持ちです
29年の時間が 子供部屋の前で ゆっくり ほどけていきます。